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垂水研究

​健康長寿を合い言葉に -高齢者を対象とした多職種連携コホート研究-

Forty to Forty
高齢化率40%の地方都市から40年後の日本へ提言

 垂水市(たるみず)

 ・大隅半島の桜島の麓(大正大噴火でつながる)

 ・南北に非常に長い都市

 ・人口14,438人(2018年7月現在)

 ・高齢化率: 40.8%(2018年10月現在)

 ・少子高齢化により市内全中学校を統合

 ・ブリ/カンパチの養殖で有名

 ・県3位の温泉郷

 ・プレミアム焼酎「森伊蔵」の故郷

垂水研究の概要

  • 対象:垂水市在住の65歳以上高齢者(約6000人の40-50%を想定)

  • 目的:垂水市・鹿児島大学・垂水中央病院の多職種の人たちが垂水市民の

      健康管理をして豊かな老後を目指す。結果、介護保険が減少し、

      元気な市民が増えて垂水市が活性化することが最終目的である。

  • 多職種連携:医学・歯学・薬学・栄養・理学療法・作業療法・心理学・

       保健・行政が一体化となって高齢者を評価(研究組織参照)

  • 25年以上の長期フォローを予定

  • 主要評価項目

    • 生命予後(全死亡、心血管死、癌死、肺炎死)

    • 疾患予後(脳卒中、虚血性心疾患、心不全、肺炎、癌、骨折、転倒)

    • 機能予後(CGA変化、介護保険額、介護保険度、医療費)

  • 測定項目

    • 一般的項目:身長/体重、腹囲、血圧、脈拍、体組成計、聴診

    • 身体的項目:握力/大腿径、片脚立位保持時間、10m歩行速度、6分間歩行距離

    • 心電図・(心エコー頚部血管エコー)

    • 血管機能:脈波伝播速度(PWV)、上腕足首血圧比(ABI)、(FMD、end PAT)

    • (呼吸機能検査:肺活量、一秒率)

    • 採血:一般採血+特殊採血

    • 検尿

    • 爪:微量金属測定

    • 調査表:問診、内服・治療歴、食物摂取頻度(BDHQ)

    • 嗜好 (食事や趣味など)、学歴、仕事内容、便通状況、住居状況、MNA

    • CGA(生活機能に関する質問紙)

    • 残存歯数・義歯使用と義歯適合・咀嚼効率・歯周病罹患・口腔細菌叢・口腔粘膜状態

    • 認知機能(NCGG-FAT)

    • 介護保険とその金額、医療費、処方内容(垂水市保健課に依頼)

    • 家庭血圧及び活動量の評価

  • 産学協同連携

    • オムロンヘルスケアとの共同研究 

      • 継続的な家庭血圧測定の実施と生活習慣のモニタリング

    • メタジェンとの共同研究

      • 腸内細菌叢の健康予後に与える影響

    • SOC(株)との共同研究

      • 温泉水の健康予後に与える影響

研究のポイント 

  • 多職種チーム予防医療の新たな可能性

  • 鹿児島の英知の結集

  • 一都市・一病院の全面協力(疾患評価)

  • 全体責任者が垂水市スーパーバイザーに就任

研究組織

 主任研究者:  竹中俊宏   垂水市立医療センター垂水中央病院:病院長

 全体責任者:  大石 充   鹿児島大学心臓血管・高血圧内科学:教授

 事務局長   :  窪薗琢郎   鹿児島大学心臓血管・高血圧内科学:講師

 各部門責任者:

    医 科:     窪薗琢郎   鹿児島大学心臓血管・高血圧内科学:講師

    歯 科:     杉浦 剛   鹿児島大学顎顔面疾患制御学:教授

    CGA:    桑波田総   垂水市立医療センター垂水中央病院:部長

    理学療法:  牧迫飛雄馬  鹿児島大学基礎理学療法学:教授

    作業療法:  田平隆行   鹿児島大学基礎作業療法学:教授

    心理学:   安部幸志   鹿児島大学法文学部心理学:教授

    保健学:   宮田昌明   鹿児島大学医学部保健学科:教授  

    薬学:    武田泰生   鹿児島大学薬物動態制御学:教授

    栄養学:   油田幸子   鹿児島県栄養士会理事

         叶内宏明   大阪府立大学総合リハビリテーション学:准教授

    行政:    尾脇雅弥   垂水市長

    統計解析:  郡山千早   鹿児島大学疫学・予防医学:教授

    データ管理:  川添 晋   鹿児島大学心血管病予防分析学:特任講師

 

 

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